初日

初出勤である。(笑)やはりちょっと緊張する。ま、初日から遅れていくこともできまいてと、ちょっと早めにパチンコ屋へ着く。「ふふん、俺は関係者なのよ。」という顔つきで従業員出入口の扉を開ける。ちょっと得意げである。(やはりバカ)

「お早うございます。」中にはいると、店長とは違うが、ヒラではない面構え(笑)の人が、こっちを向く。「今日からお世話になります。TOSSです。」とあいさつすると、「あ、まあ頑張って。」と棒読みの返事を頂いた。これが主任であるという事はあとで知った。

それではここで、主な登場人物の紹介。(笑)

オーナ オーナ
店のオーナ日系韓国人。意外と知られていないのだが、パチンコ屋は昔は「汚れ」仕事だったので、その当時差別の対象であった韓国人や中国人の経営するパチンコ店が多い。
店長 店長
清水健太郎とか、パンチ佐藤とかあれ系の顔。場末の床屋で、パンチの写真が飾ってある、あの手の顔である。本人はちょっといい男を気取っていたようだ。
店長 奥さん
その店長の奥さん。とうはたっていたが、昔は美人だったろうなと言う感じ。店長と住み込みで働いていて、奥さんは住み込み部屋の管理と、まかない係だった。
主任 主任
ええっと、Be-Bop High Schoolの「均太」だと思って頂ければよろしい。組関係の交遊を所々自慢する、ちょっと危ない奴だった。
新居さん 新居さん
この道何十年のベテラン。星一徹系の不健康が似合うおっさんという感じだった。面倒なことは嫌いらしく、主任などの話は断っていた。
仲本さん 仲本さん
この人だけ何故か名前を忘れてしまった。仲本工事をちょっと不潔にした感じ。よって以降仲本さんと呼ぶ。仕事は真面目で、おとなしい人だった。
上の画像に関しては、TOSSに著作権があります。無断使用等は固くお断りします。(笑)

う〜ん、ここまで紹介しておいて、次回終了にならなければいいが・・・(笑)

で、バイト一日目だ。「ズボンはジーンズじゃなくて、スラックス着用ね、シャツは店のがあるから、ネクタイだけ持ってきて。」といわれていたので、店のシャツに着替えて、「じゃ、説明するね。」と主任に鍵を渡される。鍵である。「鍵あれば、開けてあそこのチューリップに、玉を入れてやるのに!」と一発台を打っているときに何度も思ったことのある「鍵」である。それがいま自分の手元にあるのだ。少しじーんとした。(バカ)

その店は「ドリームキー」というださださな名前のキーを使っていた。これはパチンコ台に付いている鍵の上にもう一つ違う鍵を被いかぶせることによって、どんなメーカーの台でも一つのキーであくようにしたものだ。その店は色々なメーカの台がおいてあったので、この鍵がないと、常に10個近くの鍵を持っていなければならないのだ。「右に回すと、ガラスがあいて、左に回すと枠があくから。まあ普通はガラスの方だけでいいけど・・・」主任は手短に説明する。まあ、この辺りは自分でやったことはないにしろ、いつも見ている光景なのでそう戸惑うことはなかった。「ま、あとは新居さんか仲本さんに聞いてな。」ということで、ほんの少しの説明の後、いきなり現場にほりだされる。

「兄さんってだれや?」と最初は思ったが、名字だということに気付き、たぶんこの人だろうと思って(一番老けた顔をしていた。)この店の決まりを色々と教えてもらった。

「かかり玉」の時のサービス

  • 一発台の時はチューリップ1つ開ける。
  • デジパチの時は始動チャッカーに2つ入れる。
  • アレパチの場合は、一点分つける。
  • ハネモノはチューリップを1つ開ける。
デジパチ
  • ラッキーナンバー以外は一回交換。
  • 開店から1時間は「持たせ」(つまり、無制限)
  • ドル箱は最初から台の所においておき、連ちゃんなどの時は追加でドル箱を持っていき、玉の入ったドル箱は打ち手の右下に置く。
ハネモノ
  • 4000個終了。
  • 定量制ではなく持ち玉制。
  • 終了台は即時解放。
一発台・アレパチ
  • 一人同じ台で何回でも可。
  • 終了5000個
パチスロ
  • モーニングはなし。
  • 8枚交換無定量、但し台移動は不可。
というような所だ。まあ、当時(愛知県では)一般的な形態だろう。(ハネモノに関しては多少良い条件だった)

3色ランプ次に教えてもらったのが、3色ランプの見方。形は違うが、シマの両端に必ず付いている奴だ。一番上の赤が点灯したときは、そのシマのどこかで、お客さんが店員呼び出しランプをつけたときだ。黄色はそのシマのどこかの台が大当たりをしたときで、10秒ほど点灯してから消える。大当たりをすると店員がすぐ来るのは、この黄色のランプがつくととりあえず、そのシマに入って大当たりしている人を捜すからだ。最後の青ランプは店によって意味あいが違うが、この店の場合は、磁石感知装置が働いたとき。つまり一番やばい状態の時だ。たぶん気付かれないように一番安全色っぽい青を危険信号にしてあるのだろう。

まあとにかく、赤か黄色が付いたときには、そのシマに飛んでいけばいいわけだ。

そんなこんなでいきなり実践である。デジパチのシマで黄色のランプがつく。ドル箱を抱えて大当たりした台を探す。赤ランプのついたシマに行って、玉ががりを取る。それのくり返しだ。最初はガラスを開けるのに少し手間取ったりしたが、数時間後にはいっぱしの店員になっていた。(笑)





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