
ロケーション
地下鉄に限らずNYの建造物は、「地震は起らない」とたかをくっているらしく、非常にラフな作りです。地下鉄はかなりの部分で地面に大きな穴を掘って、半地下にした状態で線路を引き、その上に蓋をするという日本では考えられないような作り方をしてあります。これは「カットアンドカバー」方式というまんまの名前が付いていますね。(笑)このため地下鉄の深度は浅く、地下鉄の屋根の1メートル上は道路という感じ。実際道を歩いていると至る所で地下鉄車両の屋根をおがむことが出来ます。もちろん海底トンネル部分などの場所では、日本と同じようにシールド工法という手間暇かかる作り方がされていますが・・・。(さすがに海の下ではカットアンドカバーもできまいて)
あと日本と違うのが急行(Express)の存在。同じ方面の行き先で各駅停車(Local)と急行があって、急行は3駅おきぐらいに止まります。急行のある路線は、急行専用の線路があるので、上り下りあわせて4本の線路が引いてあったり(複々線)、地下一階と地下二階に別れて走っていたりします。誰でも一度はやってしまうのがAライン・Dラインで、59streetで降りそこなって、いきなり有名なハーレムの125streetまで一気に連れて行かれてしまうミス。(笑)マンハッタンの中でここまで派手に駅を飛ばす(7駅)のはこの区間のAライン・Dラインだけです。
24時間運転で本数的には、朝は最悪でも5分おきぐらいに来ますが、昼間や夜は15分おきぐらい、深夜は30分から1時間おきぐらいになります。ラッシュアワーでもニューヨーカーは中に詰めるということをしないので、ドア近辺が窮屈になったらそれ以上は乗り込まずに、次のを待ちます。以前知らずに「こんなもんまだ20人くらい乗れるじゃね〜か!」と思って無理に乗ったらひんしゅくをかいました。(I can't believe you!って言われた(^_^;)ちなみに私がよく利用するのは4.5.6ラインで86th Streetが乗降駅。 地図の緑のラインがそれです。
地下鉄の車両
一時期(10年ほど前まで)NYの地下鉄といえば、スプレーの落書きだらけで、下手に乗ろうものなら命を落としかねないというイメージがあったんですが、日本製の落書きの消せる車両(KAWASAKIって書いてあったけど、その後アメリカでコピーして作ったみたい)の導入や、市の財政補助もあって、比較的きれいで使いやすい交通機関に復活しつつああります。とはいっても深夜や場所によっては、相変わらず治安がよろしくないので、利用しないようにしていますが。
右の写真は主に2.5.7ラインで使われている古めの車両。映画「マネートレイン」で出てきたタイプの車両ですね。閑話休題・・・それで、人気(ひとけ)の少ない時間は一応オフアワー・ウエイティング・エリア(Off-hour Waiting Area)という、ここで待って下さいという場所がホームにありますが、単純に車掌の乗っている車両の止まる位置に近いというだけの所もあるので、過信は禁物。大体駅員は通常トークンブースにしかいません。また一時期行われていた「一列車一警官乗車」も有名無実となりつつあるみたいです。(詳しくは知らないけど、実感として)
トークン
トークンはなんかTalkの過去分詞のような名前ですが、ほんとは代用硬貨という意味で、1ドル50セントと引き替えにトークンブースという切符売り場みたいな所で買います。(1ドル、1ドル25セント、1ドル50セントと順調に値上げを繰り返している)だいたい5セント硬貨くらいの大きさで、真ん中に5角形の穴が開いています。ちょっと前までは5円玉の穴に銀色の詰め物をしたようなトークンが使われていました。その前には詰め物がない物が使われていたのですが、日本の5円玉と見分けがつかず(つまり5円で通れる)詰め物をするようになったそうです。で、今は5角形の穴の新しいトークンが使われているんですが、これがまたどっかの国の安い硬貨と見分けがつかないそうです。(笑)
このトークンはバスにも使えますし、有効期限はないので大体の人は10枚以上まとめて買っていますが、最近は、メトロカードのみバス地下鉄間のトランスファー(乗り換え)が可能になったので、トークンを買いだめする人は減ってきました。
ただしトークンというのは地下鉄バスの専用硬貨という意味ではなくて、 有料の橋やトンネルなどでもトークンを使いますが、このトークンはまた別物です。
メトロカードは日本ではお馴染みの磁気カード。97年7月4日から、一斉に地下鉄とバスの間の無料乗り換えが出来るようになった。これはメトロカードゴールド(以前の青いメトロカードと区別するためにデザインを少し変えただけで値段等は一緒)を使えば、バスに乗って地下鉄の駅に行き、そこから地下鉄に乗ると今までは$1.5が2回で$3かかっていたのが、$1.5ですむということ。長年の懸案がやっと実を結んだと言う感じ。メトロカードの普及による経費削減と、市長の人気確保が狙いだとしても、実質的な値下げを出来るというのは素直にすごいなと思ってしまう。日本じゃ絶対にあり得ない。最近更に市長選をにらんで、マンハッタンとスタッテンアイランドを結ぶフェリーの料金が無料になった。
ロケーション
とりあえずマンハッタンの中に関しては碁盤の目のように走っていて、200メートル置きぐらいにバス停があるので、細かい移動には便利です。料金は1ドル50セントで地下鉄と一緒。トークン一枚かメトロカード、もしくは5セント・10セント・25セントで1ドル50セント分じゃらじゃらと入れる。最低でも6枚、最悪30枚のコインを入れなければならないのに、結構みんな小銭をじゃらじゃら入れているのは不思議です。乗るときにトランスファーカードというをもらうと、(トークンと小銭の場合のみ。メトロカードの場合はカード自体に記録される)南北方向のバスからは東西方向のバスに、東西方向のバスからは南北方向のバスにそれぞれもう一度はタダで乗り継ぎできます。よって基本的にはマンハッタン内なら何処へでも1ドル50セントで行くことが出来るというわけですね。東西方向を走るバスはマンハッタンを横切るので、クロスタウンバスとも言いますが、南北に走るバスは何というか知りません。(笑)またリミテッド(Limitted)バスというのも南北を走るバスの一部路線にあって、基本的に主要なバス停(クロスタウンバスとトランスファーできるところや地下鉄の駅があるところ)しか止まりません。これは同じ料金で乗れるので、少し得した気になりますが、いつ来るかはまず予想が出来ません。表示もフロントグラスの下の方に看板をちょこっと乗せてあるだけなのでわかりにくいです。さらに急行(Express)というのもあって、これは特別料金でアッパーマンハッタンからローアーマンハッタンまで一気に長い距離を走るバスです。
日本のように「次は〜」というようなアナウンスは基本的になく、(運転手によっては毎停留所、もしくは主要停留所のみアナウンスしてくれることもありますが・・・)辺りの景色を見回して、降りる所の少し前で黒いテープを押して知らせます。馴れないところでは一つ前や後で押してしまうこともしばしば・・・ちなみに私は88thの東の果てに住んでいるので、よく使うバスはM31とM86。地図でいうと右下の辺りの紫色した路線がM31で、紺色がM86ですね。
バスの車両
バスのドアは前方と後方に二ヶ所あって、前から乗って後ろから降りるというのが基本なんですが、後ろのドアは自分で開ける半自動ドア。最近ほとんどのバスでは「エアーアシスト」と言って、ドアに付いている黄色のテープを押すだけで、力をかけなくても開くようになっていますが、エアーアシストの付いていない物は結構開けるのに力がいります。また開けたドアは次の人のために開いておいてあげなきゃいけないということで、お年寄りを中心に前から降りる人の方が多く、降りる客を一人一人降ろしてから、乗る客が入ってきて小銭をじゃらじゃらやり始めるので、やたらと乗り降りに時間がかかります。下手をすれば走っている時間より乗り降りの時間の方が長いほど・・・・感心するのは乗り降りがしやすいように、バスが右に傾いてステップの高さを下げれるようになっていることですね。また後部ドアから車椅子の人も2名まで乗れるようになっています。バスの運転ははっきり言って下手。人も車もマンハッタンの交通マナーは最悪なので、致し方ない部分もあるとは思いますが、それにしてもという運転ですね。
ババア
レディファーストの国なので、バスに乗り込むときは、女性が先に乗れるように男衆は待っているのですが、ババアはそれを当たり前のこと以下にしか受けとめていないようで、遠くからは割り込んでくるわ、ちょっとでも邪魔な所で待っていよう物なら「邪魔だよあんた」って言ってくるし、席は奪い合うようにして座るし・・・・長年主張を繰り返しているとこうなるのかなと、ちょっと日本人にはなじめません。上品なおばあさんもまれにはいるんですけどね。まあさっきも言ったようにババアは前方のドアからしか降りないので、ババアから逃れるためには後方のドア以降の席に行くことです。
笑えるのは乗り込んですぐのシートの優先順位。6人ほど座れるんですけど、より年寄り、より足腰が不自由な人間が勝ちなので、そういった大ババアがのってきたときには小ババアはその席を譲らなければいけないという不文律があるみたいです。で、その小ババアは少し後ろに立って、そこに座っている人にプレッシャーをかけて、席を譲らせます。(^_^;
関連ページ
Official MTA Home Page
New York City Subway Resources
Chen's New York City Subway Page
The New York Subway
New York City Subway System
MTA NYCT Board Agenda Highlights
NYC Transpotation
Subway system of New York City(United States of America)
料金
マンハッタン内では通過する車両を見ていると3台に一台はタクシー。それほど多くのタクシーが走っているんですが、それでも週末の夜などはなかなかつかまらないです。一応 「私たちタクシードライバーは以下のことに気を付けます。」というようなのが車内に貼ってあるんだが、あまり守られていたためしがありませんね。(^_^;ちなみにJFK国際空港からマンハッタンまでは、一律30ドルとなっているので、有料の橋やトンネル( トライボロブリッジやミッドタウントンネル)を使ったとしてもチップ込みで40ドル以上には絶対にならないので、ご注意を。一応決まりでは有料の橋やトンネルの代金は乗客がその場で払うのですが、Everything later please.といえば立て替えてくれます。
大都市にしては道路が考えて作ってあり、パーキングメータの数も多いので、比較的駐車車両による交通渋滞はないですが、それをいいことに2重3重駐車があちこちで見られます。
繁華街では駐禁も多く、よくキップを切っているお巡りさんを見かけますが、(世界共通の景色)住宅地、特にストリート沿いは路上駐車の嵐で、毎日同じ車が止まっています。うわさには聞いていた「ぶつけてとめる縦列駐車」も見ました。

駐車禁止の看板も面白くて、左のように「駐車しようなんていう気を起こすなよ。」とか、右のように「5分でもダメ、30秒でもダメ、とにかくダメなの!」というような茶目っ気があります。
またよく駐車中の車に「No Radio.」と書いて貼ってありますが、これは「車上狙いさん、この車にはラジオもついていませんよ。だから鍵壊してドア開けるのはやめてね。いいことないから。」という意味です。更に発展形としては「Nothing in Value.」(価値のあるものはありません)がありますが、笑ったのは「No Radio. Already stolen.」(ラジオはありません。既に盗まれました。)ですが、一週間後「No Radio. Already storen, Twice.」(ラジオ?もう既に2回も盗まれているよ。)というのも見ました。
大都会ですので人通りが多いのは当たり前ですが、5番街やブロードウエイなどは何故こんなに人がいるのかと思いたくなるほど、いつも人でごった返しています。日本と違うのは誰も信号を守らないこと。(Jay-Walkといいます)お巡りさんも公認で、とにかく渡れるときにわたるという発想です。一方通行が多いので、安全確認がしやすいというのも理由の一つでしょう。南北を走るアベニューは、最初に出来たダウンタウンを除き、あくまでも真っ直ぐに通してあるので、写真のようにすごく遠くまで見渡せるのが好きです。また東西に走るストリートも真っ直ぐのところが多いので、夕日がきれいだったり、まぶしかったりします。