
電話の申込み
ニューヨークではNYNEX(ナイネックス)に連絡して、取り付けて貰います。(10月から分割して出来たBell Atranticと再び合併して、Bell Atranticと名称が変わりました)ま、普通は電話のジャックはまず間違いなくあると思っていいので、取り付けといっても、集合配線ボックスの中をちょちょいといじって終わりという事がほとんどです。オフィスビルなんかではよく写真のようにむき出しになってるんですが、私はこう言うのを見る度に引きちぎって逃げたくなります。(^_^;
ということでやること自体は簡単なのですが、問題はNYNEXが約束通り来ないこと。電話をすると「お〜け〜、じゃ朝8時から夕方4時の間に行くよ。」という丸一日部屋から動けないアポをとりつけられます。で、その日に来ればまだ運の良い方で、運が悪いと2〜3度アポを取り直すこともあるようです。ま、大体ここで最初にアメリカの洗礼を受けるわけですね。そのうち馴れればこういうことに関して腹を立てるのがばからしくなってきます。そういう国なんですから・・・あ、そうそう、アパートの場合はNYNEXに電話する前に大家かスーパー(管理人、Superintendent)に配線ボックスのありかとキーの所在を訊いておいた方がよいです。NYNEXのにーちゃんは「カギがないから帰る。」と何の努力もせずに帰っていきますから。(うちの時に起こった実話。結局鍵はNYNEXが持っていた。)
電話を引くときにクレジット(信用実績)がない場合、(過去2年間の間に12ヶ月以上電話を設置し、なおかつ45日以上の遅納がないこと)NYNEXはまず勤務先の住所と電話とソーシャルセキュリティーナンバーを訊いてきます。もちろん学生で渡米したばかりの時はクレジットも職場もソーシャルセキュリティーナンバーもありませんから、(最近学生ビザではソーシャルセキュリティーナンバーがとれなくなった)その他に身分を証明するものが必要です。NYNEX側が身分証明が十分でないと判断した場合は、保証人をつけるか、セキュリティーデポジット(保証金)を最初に支払わなければなりません。セキュリティーデポジットは滞納がなければ一年後に利子付きで帰ってきます。 その他には申込の時に「パルスかトーンか」「ジャックの有無」「有料サービスの加入」「開設費用は1回払いか分割か」「長距離電話会社」「電話帳に掲載する氏名」等について訊かれます。
パルスかトーンか
ダイアル式かプッシュフォンかという事ですね。サクサク電話番号を打てるのでトーンの方が良いに決まっていますが、アパートによってはパルス式にせざるをえないところがあるようです。一応請求書に「Touch-tone」という欄はあるんですが、いつも.00の請求になっているので、トーンにしても日本のように追加料金は取られないようですね。
ジャックの有無
電話をおこうとする所に電話用のジャックがあるかどうかということ。これが不幸にしてないと、工事費が余分にかかります。私の所で2本目の回線をひいたときには工事が必要で、確か$200位だったと思います。
有料サービスの加入
有料サービスは日本でいうキャッチホンの「Call Waiting」が代表的でしょう。モデムをつなぐときには頭に「*7」をつけてからつなぐと、その時だけCall Waitingをキャンセルできます。転送電話の「Call Forwarding」は、単純に転送してくれることよりも、留守だとわからないように出来るという点が利点です。転送先はその都度変えられますので、出かける前に「72#」をダイアルして、トーンが聞こえたら転送先の番号をダイアルします。転送先が電話を取ればセット完了ですし、相手が出ない場合は2分以内にもう一度同じように電話をかければ、相手が出なくてもセットされます。解除は「73#」で終わり。そのほか三者通話の「Three-way Calling」短縮番号登録の「Speed Calling」などがあります。いくらのチャージかは、どれも使ってないので知りません。(^_^;
開設費用は1回払いか分割か
まあ、読んで字の如しですが、分割の場合は12ヶ月払いになります。利子はかかりません。
長距離電話会社
AT&T・MCI・US Sprintの大手3社と中堅数社がそれぞれしのぎを削っている状況。大手三社以外の所は回線の質が悪いことが多く、普通はAT&TかMCIにするかという選択になるのですが、毎回MCIが低料金や新サービスを打ち出して、それをAT&Tが後追いするという状況が続いてます。ま、たまにしか国際電話をしないのならどちらでも大差はありません。請求は日本と違ってNYNEXに同封されてやってきます。(他州への電話も長距離電話になるのでこちらにチャージされます)
電話帳に掲載する氏名
ひとつの電話に付き2つの名前まで登録できます。逆に無登記(Non-Published)にすると毎月$1.95のチャージがかかります。
電話機
電話機は自由に買って良いので、前もって買っておけばつながったその日から使えます。安いものは$5程度から売っています。アメリカ製の電話機はデザインの無骨なものが多く、日本製のものは見慣れているせいか優しいデザインです。(その代わり高め)でも私は日本の電話の扁平蛍光クラゲのようなボタンが大嫌いです。Radio Shack(レディオ・シャック)という割とどこにでもあるチェーン店ではオリジナルの妙な電話を沢山売っています。(透明のコードレスフォンとか)ついつい買ってしまいそうになるんですが、実用性のことを考えるとなかなか踏み切れません。(^_^;
一般的にはコードレスフォンはSONYのが、FAXはPanasonicかSanyoのものが売れ筋のようです。留守番電話(Answering Machine)は留守番電話機能だけのもの(単なる録音機)も多く見かけます。
配線
電話に使うケーブルは、日本と同じ(日本が真似たんだな)2芯のモジュラーケーブルです。扁平蛍光クラゲが好きな人は日本から電話を持ち込んでも(電源さえ合わせれば)使うことが出来ます。驚いたのは、屋内の配線に関しては基本的にユーザがおこなうということ。つまり電話のジャックから分岐したり引き回したりするのは全て自分でということなのですね。ホワイトページ(日本でいうハローページ)の中にも「配線をNYNEX側で請け負うこともできますが、経費節約のためなるべく自分でやって下さい。」と明記してあります。日本だととにかく電話回線に手をふれるのが御法度のようなイメージですから、電話回線を二又で分けるだけでもちょっと抵抗があるのですが、アメリカでは電話を扱っているところならどこでも、二又や三又・延長コード・アダプタ等が置いてありますし、日本だと専門職かマニアしか持っていないモジュラーケーブル用のペンチが、当たり前のような顔をして置いてあります。
料金体系
よく調べたわけではないのですが、毎月来る請求書(Bill)を見ると、基本使用料が$6.60で、それに有料サービス(私は非登記だけだから$1.95)と市内通話(Local Call)の料金($20.00弱)を加えたものに何やかんやと追加料金(Surcharge)と税金(Tax)約$10.00がついて、$35.00から40.00ぐらいが普通の電話料金になります。 ちなみに私のローカルコール(市内通話)分の請求は$20を越えたことがありません。具体的な数字でいうと、260通話の時は$17.76でした。これで毎日4〜5時間平均でインターネットプロバイダにつないでいます。まあ24時間テレホーダイのようなものでしょうか・・・ちなみに一通話は10.6セント(約11円)ですが、時間帯や日によって40%割引と65%割引があるので、私のような夜型の人間にとっては2回に一回は5セント以下で何時間もつないでいることになります。
亜米利加流
アメリカ人は日本人には信じられないくらい電話機本体と受話器の間のコードを伸ばします。当然長いカールケーブルも売っていいるんですが、それで話ながら平気で10m四方ぐらいは行き来します。また「電話とは壁に掛けるものである」という人も結構多いらしく、こちらの電話機は必ず壁掛けが出来るようになっています。電話を切る「Hang up」や電話をかける・切らずにおく「Hang on」という熟語はこの辺から来ているんでしょうね。
コーリングカード
名前からすると日本のテレフォンカードみたいな物のような気がしますが、実際は確かにカードは送られてくるのですが、そこに書いてある番号さえ覚えていれば、実際にカードを機械に差し込んだりすることはありません。要は公衆電話での通話を、後から自宅の電話に請求させるというシステムで、料金は少し高めの一分間40〜65セント程度。 これを使うときに気をつけなければいけないのは、他人に自分の番号(4桁)を知られてしまうと、勝手に使われてすざまじい請求が来ることがあること。コーリングカードを使うときは、右手の上を左手でおおって隠すぐらいの注意をしないと危険です。特に駅などの場所は注意。後ろにだれもいないからといって安心していると、中二階から鏡を使ってみられていたという例があるくらいです。
携帯電話
携帯電話(Cellular Phone)は、ビジネス街ではよく見かけますが、日本ほど普及していません。本体のデザインも日本より1年ほど遅れている感じです。一番安いTalkAlongというサービスで、月々基本料金が$14.99です。但しこれは2年分の前納をした場合で、最低でも1年分を前納しなければいけません。(この場合は月々$17.99)エリア内の通話は一分間35セントから49セントで、エリアはニューヨーク市と近郊のニューヨーク州やニュージャージー州の一部の地域。エリア外になると一分間99セントになります。TalkAlong Plusになると通話できる区域が広くなり、全納の必要がない分、基本料金も$24.99になります。但しこれもクレジットによってはセキュリティーデポジットの必要な場合もあるようです。気をつけなければいけないのはかかってきた分も受け手が料金を払うことで、日本のように気軽に「携帯に電話してね」といいいにくいことです。
携帯電話の発信の仕方も日本とは違っていて、市内通話でも市外局番からはじめた電話番号をまず打ち、「プルル」という音が2回聞こえたら、前もって決めてある4桁の暗証番号を打って再び発信して、はじめて通話が出来るようになります。まあセキュリティの面でこの方が安心(暗証番号を知られない限りただがけできない)なのですが、面倒なことは確かです。(電話会社によってはこの暗証番号が必要でない物もあるようです)